愛玩動物看護師のコミュニケーションの極意!

自習室

私たち愛玩動物看護師は、飼い主さんとコミュニケーションをとることで動物たちの健康状態を把握することができ、治療や看護を円滑にすることが仕事の一環です(=゚ω゚)ノ
一朝一夕では取得できない信頼関係も、コミュニケーションによっては深い関係を築けるかも?!
コミュニケーションをとることが苦手な人も、そうではない人も、このブログを読んでコミュニケーション力をさらにアップさせましょう(`・ω・´)!

この記事は共同執筆者である愛玩動物看護師の『いのくちさん』が書いてくださっています(*’ω’*)
飼い主さんとのコミュニケーションは愛玩動物看護師にとって必須です!!

人とのコミュニケーションを苦手と感じる方もいるかもしれませんが、このブログを読んで明日から少しずつステップアップしていきましょう(=゚ω゚)ノ
by 管理人(KC)

あなたの目線はどこにある?

皆さんは飼い主さんとの会話中、どこを見て話をしているか意識したことはありますか?

「目と目が合うのがはずかしい」
「じっと目を見ていられない」
「いつも目が泳いじゃう」

照れ屋さんからはよく聞くお話ですね(´艸`*)

“目を見て会話ができる”

実は簡単そうにみえて難しい会話術なのです。
いきなり明日から「目を見て喋りなさい」と言われてもすぐにはなかなかできません。
ですが、今すぐにできる目を見て会話ができるようになる大切なポイントが5つあります!

このポイントを習得して、飼い主さんからの信頼度をぐんとアップさせましょう(`・ω・´)!

point1:何度か目が合うようにする

人によっては目を見続けられることで、威圧的と感じる方もいます。

会話の中で何度か目が合う程度にして、目が合う時と合わない時を作る事で威圧感を減少させることができます!

point2:眉間やおでこを見る

よく聞く方法で、目を直接見るのではなく眉間やおでこといった目の近くを見る方法です。

鼻や首を見るという方法もありますが、あまり目から下過ぎると目線が違いすぎて逆に不自然になります。

point3:視線を上下にそらす

左右ではだめなのか?

と思うかもしれませんが、人間の心理的に左右に視線を逸らされると“つまらない”と思われてしまいます。

なので目線をそらすなら上か下にそらすようにしましょう!

point4:どうぶつをみる

どうぶつを見ながら話すと飼い主さんは
「うちの子を気にしてくれている」と認識できます。
もちろん、心配だから見るんです!

point5:姿勢をかえる

お互い起立状態で喋り続ける事はあまりないとは思いますが、少しの動きで目を見ていられないぎこちなさが緩和されます。

目を見て話すことは印象も良くなりますが、慣れてない人が見つめ続けてしまうと威圧的に感じとられてしまうこともあります。
まずはゆっくり眉間を見ることを意識してはじめてみましょう(´艸`*)

表情がわからない!

表情とは、人と人とのコミュニケーションで人間関係を支える重要な役割があります。
感情や情緒は表情に現れやすく、表情を豊かにすることで良い印象をもってもらうことができます。

ですが2020年冬、新型コロナウイルスが流行りはじめました。そこからマスクを付けての生活がはじまり、我々も様々な感染症拡大防止の為マスクをつけての診療が続いていることと思います。

“顔半分で何がわかるのか”

そうなんです。
大半がわかりません(/_;)
でもそれは飼い主さんも同じです。

それでは一体何を頼りにすれば良いのか…

その答えがです!

目の動きや目つきでその人の心理状態や感情を推測することができます。

たとえば…

・目が細めになり頬があがっている
  →口元は笑っている

・眉間にシワを寄せている
  →困った顔をしている

・眉が上に上がり目が大きく開いている
  →驚いている

などがあります。

普段気にしていない何気ないことかもしれませんが、目は心の窓といわれるくらい大切です。あなたも信頼される眼差しをむけてもらえるよう、目力を発揮してみてください(・ω・)ノ

聞き上手はモテる?!

聞き上手とは、相手の話を聞き共感できる人のことをいいます。

・適当な返事だな…
・本当に話聞いてるの?
・頷いてるけど理解してなさそう。

そんな風に飼い主さんから思われていたら、信頼関係を構築するどころではなくなってしまいますね。
聞き上手になるにはちょっとしたコツと、意識的な努力が大切になります。

今回はそのちょっとしたコツを4つお伝えします!
少しでも良いので意識しながら飼い主さんと話をしてみましょう(*´ω`*)

相手の話を最後まで聞く

話を遮らずに最後まで聞きましょう!

相手の話に共感する

気持ちに共感されると嬉しくなりますよね!

話や言葉を反復する

良い印象と共に聞き間違いも防げますね!

話に沿った質問をする

ただ聞くだけでは聞き上手とは言えません!

聞き上手になると相手からの好感度も上がり、安心感も得られます。
人間関係も深まり、相談されやすくなることで
“獣医師には聞けなかったこと”
を聞く事ができ愛玩動物看護師としての信頼度が上がります!
少し気にしてみるだけでも変わるので、ぜひ実践してみてください(`・ω・´)

ちなみに…
聞き上手はモテます!(異論は認めます。笑)

傾聴力を鍛える

傾聴とは、簡単にと言うと
“先入観を持たず真摯な姿勢で話を聞くこと”
です。
相手の言っていることを理解し、共感する。
傾聴をビジネスに活用するのは注目を集めています。
そして、昔より愛玩動物看護師に求められるスキルとして重要視されている動物病院が多いと思われます(・ω・)ノ

そんな大切なスキルですが、傾聴力を鍛えるにはどうしたらよいのでしょうか?

アメリカの臨床心理学者、カール・ロジャーズが提唱した“傾聴の三原則”が有名で、これを元にすると考えやすいと思います。

1.共感的理解 (empathy, empathic understanding)
相手の話を、相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとする。

2.無条件の肯定的関心 (unconditional positive regard)
相手の話を善悪の評価、好き嫌いの評価を入れずに聴く。相手の話を否定せず、なぜそのように考えるようになったのか、その背景に肯定的な関心を持って聴く。そのことによって、話し手は安心して話ができる。

3.自己一致 (congruence)
聴き手が相手に対しても、自分に対しても真摯な態度で、話が分かりにくい時は分かりにくいことを伝え、真意を確認する。分からないことをそのままにしておくことは、自己一致に反する。

厚生労働省 こころの耳

私たちは飼い主さんに指導しようと思えばいくらでもできる立場にあります。
ですが、信頼関係もないのにいきなり指導されても受け入れてくれるのは難しいと思います。
まずは信頼度をあげるためには何が大切か、自分だったらどうされたいかを考えて行動できると良いですね。

まとめ

飼い主さんとのコミュニケーションを円滑にするためには、相手に伝える努力をすることが大切だと感じています。

私も目線が合ったとしても、ずっとは見ていられません。(がんばって3分とか…)
むしろ見られすぎるとちょっと怖いと思ってしまい、次に目線を合わせるべきか悩んでしまうタイプです。

私と同じようにそう感じてしまう飼い主さんもきっといると思います。
何事もやりすぎはよくないですが、飼い主さんから
「あなたにはなんでも話せるわ」
なんて言われたら愛玩動物看護師冥利につきますね(*´ω`*)

ブログに書いたポイントやコツはすぐに行動できることばかりです!
ぜひ明日から意識して飼い主さんとコミュニケーションをとってみましょう(=゚ω゚)ノ

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